無鄰菴に咲く野花

 作庭当初の施主山縣有朋は、「苔の青みたる中に名も知らぬ草の花の咲出でたるもめずらし・・・」と、庭園内に自然に咲く野の花を愛でていました。その山縣の感性と美意識を大切に、無鄰菴では、芝生に生息する野花と野草の調査を行ない、野花に合わせた管理を行っています。平成28年4月現在において、無鄰菴に生息する野草は50種ほど確認されています。

マツバウンラン

 華奢で可憐な姿で薄紫色の花が咲き、芝地一面に咲きそろうと、ふわふわと雲のように見え天国のような美しさです。

 見ごろ:4月後半から5月上旬

 ヒナギキョウ

 水色の花がスッと立ち上がり風に揺れる姿が可憐で、名前のとおりキキョウのような花です。朝は花が閉じていて、太陽が昇ると共にゆっくり花開いていきます。

 見ごろ:5月から10月

ヒメスミレ

 日本では古き時代から、春の花といえばスミレとして愛されてきました。一般的なスミレよりも背が低く、より地に近く生えていますが、花は深い紫色で、小さいながらも存在感がある野花です。

 見ごろ:2月から5月