いつまでも変わらないものとしてまもり伝えられる「文化財」。例えば国宝の阿修羅像から、能などの伝統芸能、果ては工芸技術まで、さまざまな形で今の日本文化のベースをかたちづくっています。この無鄰菴も名勝というカテゴリの中で、お庭として国から文化財に指定されています。
しかし、「文化財」は、はじめから変わらないものだったのでしょうか? 「文化財」が文化財になるまでには、日本という国が歩んだ近代の歴史がダイナミックに刻まれています。そうして今指定されてないものも、いずれは文化財になってゆきます。現在もそのドラマの渦中にあると考えると、日々接する場所や技術も違って見えてきますね。2020年の無鄰菴では、このヒストリーを4回に分けて学んでいきます。
第4回の最終回では明治時代以降、東京国立博物館さらに京都国立博物館が設置され、その後、日本各地に博物館が作られ、戦後にはふるさと創生事業により各自治体に1億円の交付金を契機として、全国的な資料館、博物館設立ラッシュを迎えます。明治から大正、昭和の時代の変わり目に地域では歴史に関心が持たれ、博物館・資料館の設立や地域史編纂事業が行われ、文化財が保存、活用されていく様子を解説いたします。
開催概要
- 開 催 日 2021年4月18日(日)
- 開催時間 14:00〜16:00
- 料 金 3900円(入場料、税込み)
- 会 場 無鄰菴母屋二階
- 定 員 10名(要予約・先着順)
- 講 師 無鄰菴主任学芸員 重岡 伸泰
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、定員を10名までに変更をいたしております。
※コロナウィルス等感染症拡大予防対策として、募集人数および開催日に変更が生じています。あらかじめご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。
ご来場時のお願い:
〇ご来場の際にはマスクの着用をお願いいたします。
〇お庭での作業の際はできるかぎりマスクの着用をお願いいたします。
〇体調不良もしくは37.5度以上の熱がある場合は、ご入場をご遠慮くださいますようお願いいたします。
〇入場時にアルコールにて手消毒をお願いいたします。