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さらさら通信

さらさらとは。無鄰菴の施主 山縣有朋が詠んだ歌「さらくと木がくれつたひゆく水の流れの末に魚のとぶみゆ」にちなんでいます。
無鄰菴を途切れることなく流れるせせらぎのように、ここでの出会いが庭園を未来に育む流れとなりますように、名づけました。

2018年 10-11月号

2018年 10-11月号

庭師のまなざし
美しい紅葉が待ち遠しい秋になりまたね。この季節になると、お部屋の中から眺めるお庭が一段と引き立ちます。実は庭師はお部屋の中からの眺めにも、心を配ってお庭を管理しています。建物の近くの庭樹は特に目立ちますので、なるべく手を入れた様子が分からないよう自然な剪定をこころがけ、またもっさりと重くならないように、向こうの景色が透けて見える程度に軽やかに枝ぶりを整理します。逆に建物から見て遠景にあたる外周の樹木はスカイラインを構成したり、庭園外の建物からの遮蔽の機能も果たすような剪定を行います。この秋は、モミジの枝ぶりも紅葉と合わせてじっくりとお楽しみください。

さらさら通信 2018年 10-11月号(PDF)

2018年 8-9月号

2018年 4-5月号京都の夏の風物詩、五山の送り火。
その消し炭を水引で結んで玄関に飾る風習が京都にはあります。無鄰菴でも8月16日の送り火当日を過ぎると、このように玄関に吊るしています。次の年まで無病息災、厄除けのお守りとなります。なんと消し炭を、大文字山の上までいただきに早朝4時ごろに登る方もあるほど。全国からたくさんのお客さまがお越しになる送り火も、人々の生活に根ざした催しだったのですね。

さらさら通信 2018年 8-9月号(PDF)

庭師のまなざし

夏になり、クサボケの実が色づいてきました。無鄰菴の芝地の園路のすぐそばにあるクサボケ。4月には赤い花をつけていましたが、季節が過ぎ、実がなります。とても酸っぱいのでそのままでは食べられません。蜂蜜などにつければちょうど良くなります。無鄰菴の施主山縣有朋は当時あまり庭木として用いられることがなかったクサボケやモミなどの野趣あふれる樹木を、新しい庭園観のもと積極的に庭園に取り入れました。また、このクサボケは東山を主山と見る母屋からの景色にも入るので、なるべく低く、しかし自然に見えるように剪定をしてなじませています。

クサボケの花クサボケの実

2018年 6-7月号

2018年 4-5月号無鄰菴で庭園カフェはじめました。
今まで母屋でお抹茶をお楽しみいただいていましたが、今年からコーヒーやほうじ茶、無鄰菴オリジナルどら焼などのメニューがぐっと充実しています。
最上の手入れをされた近代日本庭園の傑作をのぞむ空間で、ゆったりと思い思いの時間をお過ごしください。
そしてこの庭園カフェは通年営業しております。ぜひ通って、お庭の季節の移り変わりをお楽しみください。

カフェについてはこちら

庭師のまなざし

2018年 6-7月号夏のお庭は、ひっそりと影をたたえて美しいものですが、生き物たちはとてもにぎやかです。そんな夏の代表的なお手入れが「流れそうじ」。琵琶湖疏水の水を引いている無鄰菴の流れは、藻が繁殖しやすいので、1週間に2回程度流れ底のおそうじをしています。実はこれ、お庭の美しさを演出するとても大切なお手入れなんです。みなさまは、日本庭園をご覧になる時、水の美しさをどこに感じますか?
明治の庭園の場合、それは流れ底の石たちが清々しく水ごしに見えていること。池底が濁って藻や泥で見えない状態とは雲泥の差です! 流れのおそうじをする時は、次のお水が濁りますのできちんとお隣の瓢亭さんにお声がけしてから。京都ならではのやりとりですね。

さらさら通信 2018年 6-7月号(PDF)

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