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さらさら通信

さらさらとは。無鄰菴の施主 山縣有朋が詠んだ歌「さらくと木がくれつたひゆく水の流れの末に魚のとぶみゆ」にちなんでいます。
無鄰菴を途切れることなく流れるせせらぎのように、ここでの出会いが庭園を未来に育む流れとなりますように、名づけました。

2019年 4-5月号

2019年 4-5月号
庭師のまなざし
さあ、春です。
庭も動き始めます。今年も元気に芝が育つ時期になりました。
無鄰菴の芝は野芝と高麗芝で、西洋の年中青い種類と違い、いずれも冬になると茶色くなります。無鄰菴の景色の代表でもある芝地は、春の2週間程度の間にあっという間に青々とした姿になり、ダイナミックな季節の変化が感じられます。
4月の後半からはその中に、ヒナギキョウなどの野花が咲きゴールデンウィークに最盛期を迎えます。
冬の間の管理に、春になった庭が応えてくれるようで、その姿は美しさひとしおです。

さらさら通信 2019年 4-5月号(PDF)

2019年 2-3月号

2017-2018年 12-1月号
庭師のまなざし
時々の暖かさにふと気がゆるむこの頃、急にまた冷え込んで、たくさん雪が降る日がやってきます。
そんな時は庭師は大忙し。飛び石の上に積もった雪を端から落としてゆきます。お客さまが滑らず、安全に雪景色をお楽しみいただけるように。そしてより美しいお庭になるように。あたかも雪かきした感が出ないように、自然な様子で園路の雪を処理します。
早く暖かな春がやってきほしい反面、雪の景色も名残おしい季節ですね。
変化に富んだお庭の様子を、今年もどうぞお楽しみください。

さらさら通信 2019年 2-3月号(PDF)

2018-2019年 12-1月号

2017-2018年 12-1月号
庭師のまなざし
はく息も凍りつく冬の朝、無鄰菴では午前7時頃からお庭の掃除が始まります。
庭園の中央の芝地には霜が降りて、朝日に真っ白に光っています。霜が降りたら、苔地に踏み入れてはいけません。凍った苔はガラス状になっており、パリパリと割れて元に戻れなくなってしまいます。ゆっくりと溶けるの待ちながら、できる仕事を進めます。
冬には寒肥(かんごえ)といって、樹々に肥料をやるのも大切な仕事です。来年の暑い夏をこえられるようにと願いながら行います。
優しい小麦色をした冬枯れの芝地の下では、もう次の春の芽が動き出しています。日が高くなり、氷の張ったつくばいも、そろそろ溶け出してきました。さあ、苔地の掃除を再開しましょう。

さらさら通信 2018-2019年 12-1月号(PDF)

2018年 10-11月号

2018年 10-11月号

庭師のまなざし
美しい紅葉が待ち遠しい秋になりまたね。この季節になると、お部屋の中から眺めるお庭が一段と引き立ちます。実は庭師はお部屋の中からの眺めにも、心を配ってお庭を管理しています。建物の近くの庭樹は特に目立ちますので、なるべく手を入れた様子が分からないよう自然な剪定をこころがけ、またもっさりと重くならないように、向こうの景色が透けて見える程度に軽やかに枝ぶりを整理します。逆に建物から見て遠景にあたる外周の樹木はスカイラインを構成したり、庭園外の建物からの遮蔽の機能も果たすような剪定を行います。この秋は、モミジの枝ぶりも紅葉と合わせてじっくりとお楽しみください。

さらさら通信 2018年 10-11月号(PDF)

2018年 8-9月号

2018年 4-5月号京都の夏の風物詩、五山の送り火。
その消し炭を水引で結んで玄関に飾る風習が京都にはあります。無鄰菴でも8月16日の送り火当日を過ぎると、このように玄関に吊るしています。次の年まで無病息災、厄除けのお守りとなります。なんと消し炭を、大文字山の上までいただきに早朝4時ごろに登る方もあるほど。全国からたくさんのお客さまがお越しになる送り火も、人々の生活に根ざした催しだったのですね。

さらさら通信 2018年 8-9月号(PDF)

庭師のまなざし

夏になり、クサボケの実が色づいてきました。無鄰菴の芝地の園路のすぐそばにあるクサボケ。4月には赤い花をつけていましたが、季節が過ぎ、実がなります。とても酸っぱいのでそのままでは食べられません。蜂蜜などにつければちょうど良くなります。無鄰菴の施主山縣有朋は当時あまり庭木として用いられることがなかったクサボケやモミなどの野趣あふれる樹木を、新しい庭園観のもと積極的に庭園に取り入れました。また、このクサボケは東山を主山と見る母屋からの景色にも入るので、なるべく低く、しかし自然に見えるように剪定をしてなじませています。

クサボケの花クサボケの実

2018年 6-7月号

2018年 4-5月号無鄰菴で庭園カフェはじめました。
今まで母屋でお抹茶をお楽しみいただいていましたが、今年からコーヒーやほうじ茶、無鄰菴オリジナルどら焼などのメニューがぐっと充実しています。
最上の手入れをされた近代日本庭園の傑作をのぞむ空間で、ゆったりと思い思いの時間をお過ごしください。
そしてこの庭園カフェは通年営業しております。ぜひ通って、お庭の季節の移り変わりをお楽しみください。

カフェについてはこちら

庭師のまなざし

2018年 6-7月号夏のお庭は、ひっそりと影をたたえて美しいものですが、生き物たちはとてもにぎやかです。そんな夏の代表的なお手入れが「流れそうじ」。琵琶湖疏水の水を引いている無鄰菴の流れは、藻が繁殖しやすいので、1週間に2回程度流れ底のおそうじをしています。実はこれ、お庭の美しさを演出するとても大切なお手入れなんです。みなさまは、日本庭園をご覧になる時、水の美しさをどこに感じますか?
明治の庭園の場合、それは流れ底の石たちが清々しく水ごしに見えていること。池底が濁って藻や泥で見えない状態とは雲泥の差です! 流れのおそうじをする時は、次のお水が濁りますのできちんとお隣の瓢亭さんにお声がけしてから。京都ならではのやりとりですね。

さらさら通信 2018年 6-7月号(PDF)

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