9/25加藤友規先生の日本庭園講座と生放送ツアー オンライン講座③
2021年9月25日(土）14:00-15:30 オンラインツアー③
加藤友規先生の日本庭園講座と生放送ツアー オンライン講座③を開催いたしました。
小堀遠州の庭をテーマに京都芸術大学大学院教授の加藤友規先生が講座を実施しました。
前半は文化財の概念、安土桃山・江戸時代の庭園の特徴である戦国大名の権力の象徴としての庭園、後半は同時代の宮廷庭園、書院造庭園の発展についてのお話。
この時代には千利休の存在により、茶の湯の隆盛と露地の発展に伴い、茶家の庭が隆盛しました。「市内の山居」とは町中に居ながら自然の中にいるような印象を与える場所のことで、露地庭にとって重要な概念とされていることの説明がありました。
宮廷庭園では、桂離宮・修学院離宮・仙洞御所についての庭園や宮内の造りの様子、書院造庭園では南禅寺方丈庭園・大徳寺方丈庭園・金地院庭園についての解説がありました。
現在の写真や古写真、絵図などを使用して詳細な解説があり、中でも印象深かったのは、桂離宮の桂垣。生竹を切る事なく、生育している竹をぐいっと曲げて葉の一部を利用して垣根を作り上げているのです。お庭の一部分だけみても、これだけ印象深い趣をつくり出すことができるのですね。。
今後のプログラムはこちらからご覧いただけます。
