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庭師と学ぶフォスタリング・スタディーズ第4シリーズ (全6回) 第3回:流れのお手入れ

2020年8月22日(土)14:00-16:00

庭師と学ぶフォスタリング・スタディーズ第4シリーズの3回目は流れのお手入れを無鄰菴担当庭師である出口健太 氏と一緒にお庭のお手入れを行いました。

室内では流れのお手入れに使う道具の紹介があり、手ぼうきや石を磨くための道具の紹介と使用方法の解説をお聞きいただきました。

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室内での解説中

お庭に出て実習を開始!いつものくぐり戸からお庭へと進みます!皆さまいろいろとお話をされながら現場へと足を運ばれました。

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夏のお庭の手入れへ出発

三段の滝が良く見えるように、そして茂りすぎないようにお手入れをしている様子の説明もあり、木々の細やかな選定次第で近くでの滝の情景と、視点場や遠目からの水の情景の違いが顕著に出ることが知ることができました。
浅く広がるせせらぎに見える水の流れは爽快な空気を運びます。

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視点場からの滝の景観のお手入れ解説の様子

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視点場から望んだ景観の様子

根茎で拡がったセキショウの取り除き作業ではぐっと力を入れないと引き取れない感じです。お手入れ中はこの周辺にはセキショウの香りに包まれていました。

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セキショウの引き抜き作業の様子

沢飛び石の流れの緩やかな場所では落ち葉などが溜まりやすい場所。石磨きを行い、ヒメセキショウの外縁の枯れ草などを除去し、この場所の水底をきれいにすることで、水鏡となる水面が映えるようになります。担当庭師からの解説もございました。

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沢飛び石付近のお手入れの様子

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沢飛び石付からの景観の解説

州浜付近でのお手入れでは、大きな石の隙間に入り込んだ野花の取り除く作業や藻の除去、そして泥土の除去などを行いました。泥土は全て取り除くのではなく、ある程度残しておくことも、お手入れの中では重要となります。

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州浜周辺でのお手入れの様子

流れの中には腐葉となるものを食べる生きもの、そしてそれらを食べる生き物などが存在するため、彼らの食料や隠れ家などを必要最低限残す必要があります。
そうした生き物の反映により、様々な生き物が庭園内に見られ、四季折々の生き物たちの憩いの場となり、景観も変化していきます。

昆虫 ハグロトンボ

ハグロトンボ

本日は真夏の日差しが降り注ぐ中、ご参加いただいた皆さまありがとうございました。軽やかな流れのお庭が皆さまの手によりふたたび引き立つようになりました。

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本日イベント担当の庭師さん

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