「イエス、能。」（2021年7月）
2021年7月14日(水)10:00-11:00
ご来園の方に驚きと能の魅力をお伝えする「イエス、能。」イベント。
テーマは、能の世界の中の「祇園祭」。無鄰菴庭園内にて実演を行い、その様子をお送りします。
能の世界の中の「祇園祭」をテーマに祗園祭に縁の深い枕慈童（まくらじどう）が演目でした。
【今は昔、魏の国・文帝の時代に臣下が勅命によって、長寿の薬の水が湧き出たという酈縣山を調査をしに行きます。すると人も住まないはずの山中に庵があり、一人の少年が現れます。臣下は不審に思い怪しみますが、話をする中で今より七百年も昔に、周の穆王に仕えた慈童という少年であった事が分かります。彼は故あってこの山に流された時、帝から賜った枕に書かれた『普門品』の二句の偈を菊の葉に写して書いていましたが、そのお経の功徳が菊の葉に滴る露に移り、その露を吸っていた慈童は仙人となって、今に生き長らえている事が分かります。慈童自身も我が身の長命に驚き、この長寿の薬の水を帝に捧げます。】このストーリーを舞によって実演していただきました。
金剛流シテ方能楽師の宇髙竜成氏によるこちらのイベントは定期的に開催しています。目印は、無鄰菴の入口に掲がる暖簾です。その日、お庭のどこかでランダムに披露をしています。
今回の動画はこちらからご覧いただけます！
第4回 テーマ：夏 能の世界の中の「祇園祭」 演目＝「枕慈童（まくらじどう）」の動画
新緑の庭園を背景に、和の素晴らしさと幽玄な能の響き両方を身近に感じていただける機会です。
ぜひこのチャンスをお見逃しなく。
