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庭師と庭園スタディー☆2021(全6回) ⑥「無作為の作意」~施肥、芝地野花の間引き~」

2022年2月5日(土)14:00-15:10

今回2021年度最終の第6回目のスタディー2021のイベントは、芝地エリアの芝のお手入れをメインに開催しました。

前半は洋館にて施肥の解説を行いました。この時期に行うのは?無鄰菴で使用する施肥の配合は地面に穴を掘って埋める理由はといった解説を無鄰菴担当職人の出口健太氏からお伝えいただきました。

スタディー2021芝地野花間引き

スタディー2021芝地野花間引き

雪予報の天気ではありましたが、太陽の日差しもあり小雪がほんの少し舞い落ちるお庭の中で本日のイベントが開催されました。一見すると褐色に見える芝地の丘ですが、足を留めて目線を低くするとじつはたくさんの種類の野花や苔が生育しています。お庭のお手入れ前半は、野花の間引きから。鎌の使い方のご注意説明のあと、どの野花は取り除くべきか、残すものはどれかを解説後、皆さんでお手入れが始まりました。昨年に比べてチチコグサのロゼットが多い印象を受けました。

スタディー2021芝地野花間引き

スタディー2021芝地野花間引き

スタディー2021芝地野花間引き

後半はハイゴケの除去です。熊手で芝も一緒に取り除く感じになった時、ご参加の方々はドキドキしながらお手入れを。担当職人から「大丈夫、春先から初夏にかけてまた緑の葉で覆われるから」「芝の隙間に入り込んでいるからもっとダイナミックにどうぞ」といった言葉をいただいて引き続き鵜作業を楽しんでおられました。

スタディー2021芝地野花間引き

スタディー2021芝地野花間引き

スタディー2021芝地野花間引き

熊手で掻き出すと膨大なハイゴケの山が!集草袋が10分もたたないうちに半分もの量が埋め尽くされました。

スタディー2021芝地野花間引き

スタディー2021芝地野花間引き

芝地一色と思われた場所からごっそりととれたハイゴケ。生育していたハイゴケの隙間からはスギゴケも生育し、ハイゴケの保湿によってその他、ハナニガナ、トキワハゼ、ネジバナもございました。各種類の野花たちも増えすぎないように抜き取りを行い、最後に手ぼうきで葉片などを払って、イベントは終了しました。

スタディー2021芝地野花間引き

次回は4月にスタディーズイベントを開催予定です。早ければ2月中頃に詳細をHPにて公開いたします!

スタディー2021芝地野花間引き

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