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茶の湯 短期集中講座 薄茶の客をパーフェクトにする!

2月22日(金)から3日間、母屋2階にて茶の湯の集中講座を行いました。10名限定の集中講座です。

1日目に茶道の基礎知識を学びながら帛紗捌き(ふくささばき)を。

茶の湯 短期集中講座 1

2日目は茶道の歴史を学び、入室の仕方や盆略を使用したいくつかの割り稽古。

茶の湯 短期集中講座 2

3日目最終日は、それまでの割り稽古を全て統合して、通しのお稽古をしました。

茶の湯 短期集中講座 3

順番に他の参加者の動作を見学しつつ、ご自身で動作や姿勢を学ぶ両方のお稽古で、皆さまとても集中されておられました。

=講座を担当した千葉宗幸より=

茶の湯 短期集中講座 4

今回短期講座にご参加下さったお客様からのご質問で、茶道は何を学べるのですか?と言った質問がありました、他のお茶会などでも良く聞かれる質問ですが、この言葉を説明するのは、本当に難しい事です。
多くの茶道を習っている方々は、茶道とはおもてなしの心を学ぶ、お点前や作法を学ぶことだと考えるのではないでしょうか?もちろんそれらも茶道を学んで行く目標の一つだと私も考えます。また、教える先生方によって様々な茶道に対する考え方があり、それらも含めて茶道の魅力の一つだとも考えています。

茶の湯 短期集中講座 5

今回の講座で私が参加者の皆様へ伝えたかった事は、茶道とは総合芸術であり、禅と深い関りを持っていることです。
茶道の教えの一つに一期一会と言う言葉があります。これはお茶の世界では、人との出会いや、その時の茶道具との出会いも一生に一度のものであるという意味でとらえられています。もし、同じ客で同じ道具で同じ季節に茶会を開いたとしても、同じ時間は二度と来ません。

常に今しかないのですから、今目の前にいるお客様に最善を尽くす。私はこの言葉が好きな言葉の一つで、この精神にのっとってお茶を点てる事が大切だと考えます。

短期集中講座での1日目は、まずこれらの茶道に関する基礎知識を、資料を交えながら解説しました。次に、割稽古といって、いくつかの所作に分けたお点前を練習します。これは一つのお点前をいきなり通して行うことが難しいためです。

茶の湯 短期集中講座 6

2日目は茶道の歴史、有名な茶人について解説し、1日目におこなった割稽古をつなげて一つのお点前にする練習をしました。

3日目は茶室での歩き方や、床の間の拝見方法、盆略のお点前を再度復習し、より美しい動作や姿勢の練習をしました。3日間の講座を修了する頃には、「講座を受ける前には3日でお茶をマスターしてお茶会に行くつもりだったが、お茶がこんなにも深い物だと思わなかった。」「3日間やってみて私はお茶について何も知らないと言う事が良く分かった。」「3日間では足りなかったからお茶を始めてみる」と言うお声があり、皆様がお茶の世界の奥深さに触れられているご様子でした。

最後に、なぜこの講座を無鄰菴で開催したかということですが、茶道は総合芸術とも言われるようにお茶を飲むだけではなく、お茶を通して、その場をとりかこむ季節を感じることでもあります。現代では、食材やお花も一年中同じ物が手に入り、四季の移ろいを感じる時間を持つことも難しい日々を過ごすことが多いです。

茶の湯 短期集中講座 1

一期一会の考えに通じますが、茶道ではその席の季節感を非常に大切にします。ゆっくりとお庭を眺めて四季を味わいながら、お茶と向き合う時間にしたい、という考えから今回無鄰菴で茶の湯講座を開催しました。

ご参加の皆さまの声

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