日本人に馴染みの深いお茶、それは平安時代に遣唐使を通じて大陸から持ち込まれたと言われています。鎌倉時代に伝来した抹茶法が室町時代には「茶の湯」という芸道に発展する一方で、江戸時代に伝えられた煎茶法も、やがて文化性を帯び、江戸後期から近代にいたる日本人の生活文化に大きな影響をおよぼしました。煎茶文化の担い手は風雅を好み、世事にとらわれず自由に自然と交わる生き方を貫く「文人」といわれる人たちでした。明治の時代、知識人や貴顕たちはこの文人的な志向をもって世の中を生き抜き、独自の文化を形成しました。この無鄰菴の庭や建築の造形にも煎茶文化、あるいは文人の志向を見ることができます。
開催概要
- 開催日 2018年7月15日(日)
- 開催時間 14:00〜16:00
- 会 場 無鄰菴 母屋2階
- 料 金 3,500円/人
- 定 員 20名(要予約・先着順)
- 講 師 矢ヶ崎善太郎 (京都工芸繊維大学)