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ライトアップ | お茶席2020.10.1

東山の名月をながめる会2020 月明かりの無伴奏ヴァイオリンリサイタル「月光」茶会

東山の名月をながめる会

無鄰菴初!今年は東山の名月のもと無伴奏ヴァイオリンリサイタルでお月見茶会をします。もちろん、無鄰菴のどこにいてもソーシャルディスタンスが確保できる25名様限定です。
夕暮れに、お座敷で気軽にお釜を囲んで語らいながら裏千家のお点前でお抹茶をどうぞ。 お月さまが出るころ、庭園内でヴァイオリンの独奏がはじまります。琵琶湖疏水のせせらぎと、生演奏を一緒に味わえるのは今年の無鄰菴だけ。
山縣有朋というひとりの人物の想いが生み出した近代日本庭園の傑作に、東西の芸術家が重なり合います。演奏は、世界をまたにかけ活躍し力強い演奏が魅力的なヴァイオリニスト、山縣郁音氏をお迎えします。疏水や音楽作品は人の手が作り出したものでありながら、美しい自然とも調和するもの。特別な京都のお月見、今年も無鄰菴でどうぞ。

※)文化財保存のため母屋内では靴下または足袋のご着用をお願いいたします。

東山の名月をながめる会東山の名月をながめる会

開催概要

    1. 開 催 日  2020年10月1日(木)
    2. 開催時間  17:30-21:00(観月は 19:00-20:30)
    3. 料 金   7,800円(お点前・ガイド・税込み)
    4. 会 場   無鄰菴 母屋
    5. 定 員   25名(要予約・先着順)
    6. 席 主   裏千家 千葉宗幸
    7. 協 力   京菓子司 末富

●奏者:山縣郁音(Ikune Yamagata)
鎌倉市出身。3歳よりヴァイオリンを始める。 桐朋女子高等学校音楽科、同大学卒業。恵藤久美子氏、堀正文氏、漆原啓子氏、Prof.Mark Gothoniに師事。Talent Music Master(イタリア)にてディプロマを取得。全日本学生音楽コンクール入選、第7回ベーテン音楽コンクール大学生の部第1位、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール第3位等受賞。サントリーホール室内楽アカデミー第4期、第6期フェロー。

山縣郁音さんから、無鄰菴へのメッセージ
《美しい日本庭園を持つ無鄰菴にて演奏させて頂くこと、大変光栄です。東山を主山とする躍動感のある庭園と中秋の名月に彩られるヴァイオリン、洋の東西を問わず月光にちなむ特別プログラムをお楽しみ下さい。》

●演奏プログラム

ゲオルク・フィリップ・テレマン Georg Philipp Teleman
無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア 第1曲 (8分)
violin fantasia n°1
en si bémol Majeur TWV 40-14
Largo-Allegro-Grave-Si replica l’allegro

楽器の響きが持つ豊かな音色を十分に表現したこの曲で、庭園の調べとヴァイオリンの響きの重なりに耳をひらいてみましょう。
テレマンは後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家。18世紀前半のヨーロッパでは大変な人気と名声を誇り、クラシック音楽史上もっとも多く作曲した人物として知られ、21世紀に入っても作品群全体の整理は未だなされていません。
この曲は1735年に彼が北ドイツのハンブルグで活躍した時代に作曲され、タイトルの”Fantasia”とは「自由な発想で演奏される即興的な要素を持つ楽曲」という意味を持ちます。後期バロックと言われるこの時代、楽曲としての「形式」が確立され、厳格な曲作りのルールが定められていくという時代の潮流の中で、”Fantasia”は作曲家、奏者双方が自身の表現を自由さを持って試し追求できる曲になったのではと想像します。


作曲:瀧廉太郎 編曲:Yuki Ishihara
荒城の月(7分)

庭園の風の音や、疏水の流れの音を取り込んだ、華やかな技巧性と即興の織りなす演奏をお楽しみください。
瀧廉太郎は、言わずと知れた明治時代の日本の作曲家。西洋音楽黎明期における代表的な音楽家の一人です。
この無鄰菴が造営された明治29年(1896)に瀧は東京音楽学校(現:東京芸術大学)に在学し、ビアノ演奏の頭角を現し始めていました。
当時は西洋のメロディに日本語訳の歌詞を当てはめた翻訳唱歌が多かったのですが、瀧は、日本語にあわせて西洋音階を使った曲を作りました。なんとこの「荒城の月」は西洋世界に逆輸入されベルギーでは讃美歌にもなった経緯もあるようです。今回は、ドイツで活躍するヴァイオリニスト石原悠企氏が手がけたヴァイオリン独奏による変奏曲で演奏致します。


ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ Eugène-Auguste Ysaÿe
無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番より(8分)
Sonate pour violin solo no 2 en la mineur Op.27-2 “à Jacques Thibaud”
第3楽章 Dance des ombres/第4楽章 Les furies

歴史ある京都を知りつつも自分らしい新しい庭を東山に造営した有朋の想いを想像して、この無鄰菴での演奏に合わせて選曲しました。
イザイはベルギー出身のヴァイオリニストであり作曲家。そしてちょうど無鄰菴の施主山縣有朋の20歳下です。この曲はヴァイオリニストの大切なレパートリーであるバッハの無伴奏ソナタへの意識を持ちながら、イザイ自身が様式を新しく再解釈し自由さを持って表現された曲です。
3楽章はピチカートの主題から始まる6つのヴァリエーション。 4楽章は、激しい嵐や風の音、グレゴリオ聖歌の「怒りの歌」のモチーフが聴こえ、イザイの創造への葛藤などが超絶技巧の中に感じられるヴァイオリニストとして共感を持つ曲です。


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven
ピアノソナタ 第14番 「月光」第1楽章(7分)
Sonate für Klavier Nr.14 “Sonata quasi una fantasia”(Mondscheinsonate) cis-moll Op.27-2

お月見の夜、最後の曲目としてベートーヴェンの代名詞ともいえるピアノソナタの名曲を、バイオリン独奏に編曲しました。
「月光」というタイトルは後にロマン派の詩人ラルシュタープがこの曲の1楽章を言い表したもので、ベートーヴェン自身はこのOp.27の2つのソナタに”Sonata quasi una Fantasia”(幻想曲風ソナタ)というタイトルを与えました。日本にベートーヴェンの音楽が書物や楽譜ではなく演奏される音として広がっていったのが、無鄰菴ができた明治30年代。東京音楽学校の出身者が地方の私設音楽会などでピアノソナタを演奏したり、日比谷公園音楽堂で軍楽隊による交響曲の演奏が行われ始めた時期です。
作曲家の域を出て、ひとりの人物として語られることが多いベートーヴェン。近代の始まりに立った彼の音楽が、2020年の無鄰菴の月光のもとで、どのように聞こえてくるでしょうか?

ご来場時のお願い:
〇ご来場の際にはマスクの着用をお願いいたします。
〇体調不良もしくは37.5度以上の熱がある場合は、
ご入場をご遠慮くださいますようお願いいたします。
〇入場時にアルコールにて手消毒をお願いいたします。

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