節句は季節の変わり目で、生活の節目となる日です。今では「でした」といいかえた方が良いかもしれません。そこで今年の無鄰菴では、あえて!旧暦のこよみに合わせて、節句の茶会をひらきます。
というのも明治以降、新暦になり、もともと節句が設定された季節感と約ひと月ずれており、なんだかちょっとしつらえやお庭の様子が早いんじゃないかな?と日々茶会を催していて感じてきたから。旧暦で茶会をひらくことで、毎年やってくる庭の動きと茶会の趣向がぴたっと出会う瞬間があるでしょう。
奥深いもてなしの世界に触れつつも、斬新な茶会。お待合から茶室までは、お庭のご案内をしながら進みます。同じ一年でも、変化に富んで感じることでしょう。そしていつしかここが、あなたの庭となることでしょう。
今回は重陽の節句がテーマ。昔は健康長寿を願って、菊の花を真綿でくるんだものに一晩夜露をしみこませ、体を拭く儀式が行われていました。今回はまずお二階特別室で節句についての茶道講師のレクチャーをお聞きいただき、その後、通常非公開の茶室に移動。お1人ずつお入り頂き、真綿を菊からとりはずしてお身体を清める体験をしていただきます。最後にお二階に戻り、お茶会をお楽しみいただきます。お菓子は京都の老舗末富さんのこの日のためのオリジナルです!
どうでしょう?充実した秋のはじめの一日を無鄰菴でお過ごしください。
開催概要
- 開 催 日 2020年10月11日(日)
- 開催時間 ①10:00~11:00 ②11:15~12:15
③12:30~13:30 ④14:00~15:00
⑤15:15~16:15 ※各回同内容 - 料 金 6000円(入場料、税込み)
- 定 員 各回6名(要予約・先着順)
- 会 場 無鄰菴 庭園および茶室
- 席 主 表千家 妹背 宗佳
- 協 力 主菓子 京菓子司 末富