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秋「流れの手入れ:瀬落ちの水音の秘密」

2019年10月15日(火)
秋の無鄰菴庭園は今日も元気です。流れのお手入れと瀬落ち音の響きについてお伝えいたします。

秋の到来で山野では実りの季節となりました。先日の台風19号では特に大きな被害もなく、無鄰菴内は静寂を取り戻し、いつも通り軽やかな瀬落ちの音が響いています。

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(紅葉前の庭園風景)

無鄰菴の流れは、庭師の地道な手入れによって維持されていて、日々の掃除が欠かせません。

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(石磨きもお手入れの一部)

石の隙間に蓄積した落ち葉があれば、水の流れも変化し、下方へ流れる水量も変化します。雨天であってもその作業を行います。

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(雨天時での作業風景)

落ち葉は竹ぼうき、手ぼうきを使用して取り除きます。水流幅が狭い部分、セキショウ・ヒメセキショウが生育している場所、カキツバタやハナショウブの生育場所なども、こまめな落ち葉の除去掃除が必要です。

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(ハナショウブ周辺の流れそうじ)

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(セキショウ周辺の作業の様子)

流れをスムーズにすることで、下流部分にも十分な水量が保たれます。8畳や10畳のお部屋から東山を望むと二手に分かれていた流れが合流します。

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(8畳の縁側からの風景)

瀬落ちから自然と耳に溶け込む水音が聴こえてきますが、この瀬落ちを形作る石たちをじっくりご覧いただいたことはありますでしょうか?実は、一か所手水鉢が庭石として使われているのです。

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(2つの流れの合流地点)

手水鉢を石組みに取り入れる事で、微かな違いかもしれませんが横倒しでできた空洞で水音が反響するようになっているのです。

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(手水鉢を庭石として活用)

伽藍石や石臼、瓦などいろいろなものが別の用途としてお庭で活用されているのを探すのも、お庭散策の楽しみになりそうです。

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(庭園の数か所に瓦がございます)

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