雨の日は独特な雰囲気が味わえ、晴れの日のお庭とは違う楽しみがございます。雨の日の庭園の魅力とは?
-静寂な雰囲気を創り出す雨の庭―
「御賜稚松乃記」の碑文には季節ごとの魅力などが記されており、無鄰菴庭園の管理育成指針にもなっている大事な石碑です。石碑は大きなシイノキの大樹の傍にあり、母屋から見える斜めのアカマツの大樹の方向へ園路を進むと、その姿を見せてくれます。
木洩れ日に佇む御賜稚松乃記
御賜稚松乃記の碑文
山縣有朋公によれば、一番注目すべき趣が深い景色は雨の降る日であるという事。その理由としては静寂の中に響く雨音、鮮明な緑、庭石の輝きなどが挙げられます。
響く雨音が周囲の静寂を際立たせます
雨雫により葉や花の表面が洗い流された様子(カキツバタ)
雨雫により葉や花の表面が洗い流された様子(オオモミジ)
雨水の雫が染みた庭石は重厚な色合いに
雨天時は趣深い情景が楽しめ、小雨日や雨上がりの直後であれば東山に立ち上る霧の動きなども合わさって自然の雄大さをご覧いただけることもございます。昼過ぎの「きつねの嫁入り」の際には東山-庭園間に虹がかかることもございます。
雨上がり後の霧の様子
虹かかる庭園の様子
雨の日だからこそ味わえる普段とは違うお庭を是非ご覧いただければと思います。
静かな空間に降り注ぐ雨音と瀬落ちの水音を聴きながらゆったりとしたお時間を…。
登録する
お出かけに役立つお庭の最新情報、イベント情報、庭師のコラムなど、お届け!特別イベントにもご招待。