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2019年12月-2020年1月号

庭師のまなざし

紅葉の葉が散り、あんなに動きがあった夏の庭が信じられないほどしんと静かになる初冬。
松の手入れもお正月に向けて終わりが見えてくると、竹垣や結界を青竹に交換していきます。
取り替えたばかりの竹は、新たな気持ちで新年を迎え、お客様と共にお正月を慶ぶためのもの。
いつ見ても気持ちが引き締まります。また、樹木が眠るこの季節、春からの景色を想像して新しく植樹をしたり、肥料をやったりしています。
暖かくなって、樹々が目を覚ますころに、暑い夏も紅葉の季節も健やかな一年が過ごせるように。来年はどんな年になるのでしょうか。
この120年の庭は、静かに時を刻んでいます。

さらさら通信 2019年12月-2020年1月号

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