さらさらとは。無鄰菴の施主 山縣有朋が詠んだ歌「さらくと木がくれつたひゆく水の流れの末に魚のとぶみゆ」にちなんでいます。
無鄰菴を途切れることなく流れるせせらぎのように、ここでの出会いが庭園を未来に育む流れとなりますように、名づけました。
一年のうちで最も寒さが厳しい2月の京都。朝晩の冷え込みに加え、日中の寒さが体にこたえます。
雪が降れば解けるのを待ち、晴れれば澄み渡る青空の下、針葉樹の剪定を行います。無鄰菴には、マキ、モミ、スギ、ヒノキと、多くの針葉樹が外周を中心に植わっています。特に山縣はモミの木を50本入れるように指示したり、樹種にはこだわりがあったことが文献からわかっていますので、その意を汲んで管理します。今ではその数は減りましたが、成長を続けた木々は10メートルを超える大木です。庭に植わる針葉樹を、鋏とのこぎりを使い分け樹木本来の自然な樹形を保つようにお手入れします。
春の訪れと芽吹きのシーズンは、もうすぐそこ。冬から春へと日々表情が変わる無鄰菴で、お会いしましょう。
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