さらさらとは。無鄰菴の施主 山縣有朋が詠んだ歌「さらくと木がくれつたひゆく水の流れの末に魚のとぶみゆ」にちなんでいます。
無鄰菴を途切れることなく流れるせせらぎのように、ここでの出会いが庭園を未来に育む流れとなりますように、名づけました。
美しい紅葉が待ち遠しい秋になりまたね。この季節になると、お部屋の中から眺めるお庭が一段と引き立ちます。実は庭師はお部屋の中からの眺めにも、心を配ってお庭を管理しています。建物の近くの庭樹は特に目立ちますので、なるべく手を入れた様子が分からないよう自然な剪定をこころがけ、またもっさりと重くならないように、向こうの景色が透けて見える程度に軽やかに枝ぶりを整理します。逆に建物から見て遠景にあたる外周の樹木はスカイラインを構成したり、庭園外の建物からの遮蔽の機能も果たすような剪定を行います。この秋は、モミジの枝ぶりも紅葉と合わせてじっくりとお楽しみください。
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