さらさらとは。無鄰菴の施主 山縣有朋が詠んだ歌「さらくと木がくれつたひゆく水の流れの末に魚のとぶみゆ」にちなんでいます。
無鄰菴を途切れることなく流れるせせらぎのように、ここでの出会いが庭園を未来に育む流れとなりますように、名づけました。
今まで母屋でお抹茶をお楽しみいただいていましたが、今年からコーヒーやほうじ茶、無鄰菴オリジナルどら焼などのメニューがぐっと充実しています。
最上の手入れをされた近代日本庭園の傑作をのぞむ空間で、ゆったりと思い思いの時間をお過ごしください。
そしてこの庭園カフェは通年営業しております。ぜひ通って、お庭の季節の移り変わりをお楽しみください。
夏のお庭は、ひっそりと影をたたえて美しいものですが、生き物たちはとてもにぎやかです。そんな夏の代表的なお手入れが「流れそうじ」。琵琶湖疏水の水を引いている無鄰菴の流れは、藻が繁殖しやすいので、1週間に2回程度流れ底のおそうじをしています。実はこれ、お庭の美しさを演出するとても大切なお手入れなんです。みなさまは、日本庭園をご覧になる時、水の美しさをどこに感じますか?
明治の庭園の場合、それは流れ底の石たちが清々しく水ごしに見えていること。池底が濁って藻や泥で見えない状態とは雲泥の差です! 流れのおそうじをする時は、次のお水が濁りますのできちんとお隣の瓢亭さんにお声がけしてから。京都ならではのやりとりですね。
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