さらさらとは。無鄰菴の施主 山縣有朋が詠んだ歌「さらくと木がくれつたひゆく水の流れの末に魚のとぶみゆ」にちなんでいます。
無鄰菴を途切れることなく流れるせせらぎのように、ここでの出会いが庭園を未来に育む流れとなりますように、名づけました。
京都のお正月の風物詩、「根引きの松」を今年も準備しています。門松は全国的に見かけますが、京都では根がついたままの稚松ごと、門や玄関に飾ります。無鄰菴ではチケットカウンターの横の母屋の玄関に、和紙を巻いて水引をつけて飾っています。根が付いているので健やかに成長し続ける年を願ってのものだとか。また、その松を依代(よりしろ)に神様が降りてきて幸福を授けてくださるものとも考えられています。常緑樹であり永遠の象徴として庭に使われることもある松。
その語源は一説によると神さまを祀るの「マツ」だとも言われるほど。人の営みの中ではぐくまれてきた植物への眼差しを知るほどに楽しくなるお庭です。冬も見所満載の無鄰菴で、ゆっくりとお正月を味わってみてはいかがでしょうか?
10分間のガイドも無料でさしあげています。あらたな冬を楽しみに、お気軽にお越しください。
心新たに、新年のお点前体験はいかがですか? 庭園の中にあるお茶室でお点前を体験をどうぞ。お茶とお庭は密接な関係にあります。無鄰菴の茶室は流れのそばに佇んでいます。目には見えねど、茶室の中にはせせらぎが常に聞こえてお点前の時間を静寂の中に引き立てます。外に広がる庭園に出ればまた、一つ深みを増した見方ができることでしょう。詳しくはこちら。
冬の空気の中、近代日本庭園の傑作 無鄰菴も、根引きの松(表紙)の他にもそこかしこで心あらたにお正月を迎える準備をします。
年の瀬になると、無鄰菴の庭師はとったばかりの青竹で、竹垣や結界などを作り取り替えます。
お茶の世界でも新しい青竹は大切なお客様その人をお迎えするときに「あなたのために」との心の表現方法として使用されます。お庭に訪れる新春を、みなさまとご一緒にお迎えする準備を整えています。ぜひお庭で清々しい青竹の気持ち良さを味わってください。
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