11月から12月にかけての京都では、ふと見上げると庭師が松に登って忙しげに葉むしりをしている姿がよくみられます。葉むしりとは、まだ枝についている古い松の葉を取り除く作業のことです。この時期に葉むしりが集中的に行われるのは、茶色くなった古い葉っぱがちょうど出終わるから作業がしやすくなるという理由です。しかし、この忙しさにはもっと深い理由があります。葉むしりにはお正月を迎えるための準備という意味も込められているのです。年末に松の手入れを終わらせて整った状態でお正月を迎えるためです。こう考えると葉むしりは新年を一緒に迎える庭師とお客様が庭を今年も共有する儀式とも言えそうです。
Read More2019年8月26日(月)
庭園の中心部にある庭木にその近景と遠景を繋げる役割があるとすれば、外縁の庭木にも庭と一般社会との間を媒介する重要な役目があるといえます。
例えば、アラカシは葉幅が広いため外から庭を遮蔽するには適当な庭木であり、日本庭園において公道側に使われることが多いです。
ということで、今回は2019年8月26日(月)に行われた無鄰菴庭園のアラカシの除伐を取材しました。この日の京都は快晴。厳しい暑さの中での作業の様子をお伝えします。
2019年10月15日(火)
秋の無鄰菴庭園は今日も元気です。流れのお手入れと瀬落ち音の響きについてお伝えいたします。
2019年7月13日(土)
真夏間近の無鄰菴庭園は今日も元気です。今の時期、庭園内の苔たちはその美しさを醸し出しています。
2019年5月13日(月)
いくつもの魅力ある景色を見せる無鄰菴の中でも、最も重要な景色といえる母屋からの眺め。その中心に堂々とした一本のアカマツがあります。この松木は庭園中央部の小高く盛り上がった築山のほぼ中央に位置し、しかも大きく池の上に傾斜して枝を垂れている非対称の樹形をもっています。そのため、母屋からみても、庭園を歩いてもこの松木は無鄰菴の景観に変化を与え、全体のバランスを支える重要な役目があります。
今回は、5月13日(月)に行われた、このアカマツの姿を成り立たせるための重要な手入れである「芽摘み」の作業を紹介します。
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