無鄰菴表門に1本のヒムロスギがあります。昨年剪定した箇所の周囲から生育した枝葉を透かして主幹まで日が差し込むよう、そして全体的に丸みを帯びるようにお手入れを行いました。途中、雨天時もありましたが2日かけてバランスを整えながら仕上がりました。ヒムロスギの独特の灰色の葉は硬そうに見えますが、スギの針葉より柔らかくモコモコとした感触です。しかし針葉は鋏に馴染みにくいため、剪定後は鋏のお手入れも大切な作業として欠かせないものとなります。
Read Moreマンリョウの赤い実が見頃を迎えています。林のエリアには苔の緑のコントラストと赤色がお庭を彩っていますが、雨の日や霜が降りた日は苔の緑がより一層濃くなり景色の変化が楽しめます。
葉陰に隠れるように下向きに付く赤い実は、冬の厳しい寒さが続くと無鄰菴にやってきた野鳥たちの食料にもなっています。
庭園内が積雪とは違った白銀の世界が織りなす景色が時々ございます。昨晩の月夜が綺麗に見れた翌朝が4℃以下であれば、芝地やサツキツツジの葉の表面が白く輝いています。水蒸気が氷になり、0℃以下になっている地表や葉にくっついて昇華したものは、霜柱と同じく自然が育んだ芸術作品の1つでございます。
Read More1月に入り、霜柱が園路の脇で盛り上がり、寒波が到来した際に土が柔らかな部分で一層目立つようになりました。霜柱は地面の表面が凍る時に地中の水分が吸い上げられて地表付近に達した際、冷えた空気によって凍って押し上げられることが繰り返し行われて柱のようになります。庭園内では午前中、芝地エリアの園路でその様子がご覧いただけます。
Read More冬の間は植物の生育は種類によって著しく遅くなりますが、流れ内の庭石に付着する藻も少しずつ成長しています。また水底は泥土や落ち葉が溜まるため、水温が低くても欠かさずそれらの除去作業が必要になります。水底にいる生き物たちの育みも気に懸け、竹ぼうきで水底の適量な泥土を残し、瀬落ちの石磨きなどを行いながらお庭の管理をしています。
Read More8月16日(日)に開催された五山の送り火の消し炭を、和紙に包んで水引きで結んだものを門前に掲げさせて頂きました。昨年まで掲げていたものは取り外して清め塩を撒いて地面に埋めました。
五山の送り火の消し炭には厄除けや無病息災があるといわれ、翌日にはこの炭を集めに松明が焚かれた場所へ行かれる方もたくさんおられました。
第10回京都市新型コロナウイルス感染症対策本部会議の決定を受け、2020年5月22日(金)より予約制にて開場いたしました(19日(火)よりホームページにて予約受付を開始)。
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熱い日差しが続く中、モミジ林の園路脇にあるモチツツジの剪定を行いました。花期の後に1本の枝から複数成長した若枝が数10㎝伸びており、その中から今後元気に育つものを選定していきます。そして養分がいきわたるようにするため、不要となるものや傷んだ枝などを1本ずつ確かめながら剪定を行いました。
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庭園内の中で涼しい場所を探るにはハグロトンボがよく知っています。彼らは日陰で少し風が通る所がお好みなようで、常に同じ場所に縄張りを持って生息しています。撮影した箇所では雌雄ともに発見でき、特徴的である黒い翅に、オスは腹部が緑色の光沢を持ち、涼やかで緩やかな流れがある場所で見られます。カキツバタの周辺や、三段の滝付近でも見られることがございます。
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大きく膨らんだ果実が目立つようになりました。芝地エリアに生育している低木の葉に紛れてたくさんの果実が成っているのですが、来園者の方から「これはリンゴ?梨?」と尋ねられることがあります。実はボケの仲間である「クサボケ」の実でございます。果実が密集している箇所はその色合いの変化が見られるように周囲を少し剪定いたしましたので、芝生の園路を巡られる際はその大きさをご覧ください。秋には黄色く熟す果実です。
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湿度が高い日々が続く中、苔の生育している場所でも小さな野花の葉茎が目立つようになりました。苔上に被さったクスノキやモッコクの枝葉などを手ぼうきで掃い、リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の根株に入り込んだ枯葉なども取り除いている様子です。野花によっては根を地中に根を下ろすものや地表付近で拡げるものがあり、苔を一緒に剥がさないように1本ずつ取り除いていきました。
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