ニガナ
はじめまして。2019年秋より無鄰菴の企画担当に加わった濱坂都と申します。
「庭に集い、庭をはぐくむ」ための企画担当として、無鄰菴で行っているイベントや講習会で司会を担当したり、お庭の写真を撮ったり、ご来場者の皆さんのお声をうかがっております。
さて、2月10日、担当庭師の指導のもとに、庭園... Read More
掲載日:2020/1/22
初冬 「庭を共有する儀式としての葉むしり:無鄰菴の場合に着目して」
ちなみに、葉むしりはお正月に向けて行うことが多いですが、庭園管理の学習のために行うこともあります。無鄰菴では庭の手入れを庭師と体験するフォスタリングスタディーズという講座でも、葉むしりを行なっています。
葉むしりを行う前の松はこのような様子です。落葉したモミジの葉が入り込んでしまうぐらい... Read More
掲載日:2019/11/6
晩夏 「無鄰菴のアラカシの除伐: 文化財庭園とパブリックとの境界線を守る庭師」
まず以下の写真を見てください。このアラカシの二つの幹が外壁に乗っかってしまっています。
このままいくと幹が外壁に悪影響を及ぼし、最悪の場合は公道に倒れてしまいます。無鄰菴の外で大きな被害を及ぼすおそれがある――そのような危険な状況に気づくのも庭師の仕事です。庭の手入れがいかにその庭師の観察力にかか... Read More
掲載日:2019/10/13
秋「流れの手入れ:瀬落ちの水音の秘密」
秋の到来で山野では実りの季節となりました。先日の台風19号では特に大きな被害もなく、無鄰菴内は静寂を取り戻し、いつも通り軽やかな瀬落ちの音が響いています。
(紅葉前の庭園風景)
無鄰菴の流れは、庭師の地道な手入れによって維持されていて、日々の掃除が欠かせません。
(石磨きもお手入れの一部... Read More
掲載日:2019/7/15
夏「苔の手入れ:静寂な苔とその癒し」
(三段の滝から母屋方向を望んだ風景)
それぞれの箇所に条件の合った苔が生えています。地面、石の上、木の根元、水際が好きなものなどそれぞれ。
銅成分が多い場所にはホンモンジゴケ、半日陰部分ではオオスギゴケやハイゴケが生育し、薄暗い場所ではシラガゴケの種類、水際の岩周辺ではコツボゴケやサワゴケな... Read More
掲載日:2019/6/19
初夏「アカマツの芽摘み:庭と庭師の静かなコミュニケーション」
(母屋から見たアカマツ)
「芽摘み」という作業は樹形の本来の美しさを発揮させるために、主に手で行う剪定作業です。松も樹木ですから、毎年春になると芽を伸ばし、そこから新しい葉が生え、環境が整いさえすればどんどん大きくなっていきます。しかし、お庭の中で、自由に大きくなるままにしておくと、空間構成... Read More